ぎっくり腰

腰背部の筋肉

ぎっくり腰とは、いわゆる腰の捻挫です。

重い物を持ち上げたり、無理な体制で力が入った時などに腰を痛めた状態です。

他にも、椅子から立ち上がる時に痛めたり、朝起きたら痛くなっていたというケースもありますが、これらもぎっくり腰の可能性があります。

筋肉は通常ゴムのように伸び縮みする性質がありますが、疲れが溜まっていたり季節の変わり目などでは弾力性を失い「古い輪ゴムを引っ張る」みたいに筋肉が切れてしまいます。

急性期の処置方法

自宅でできる処置として、アイシングを行ってください。

患部は炎症を起こしているため冷やすことが最適です。

【やり方】

①保冷剤をティッシュで包み、患部に直接当てます。

①保冷剤をティッシュで包み、患部に直接当てます。

②15分~20分間隔で冷やす・やめると交互に行ってください。

②15分~20分間隔で冷やす・やめると交互に行ってください。

回数は特に決まりはありません。

炎症期(痛めた日から3~5日間)は冷やせるだけ冷やすようにしてください。

治療期間

【強い痛みが取れるまでの期間】

3~5日(長くても1週間ほど)

【だいたいの症状が取れるまでの期間】

1~3週間

急性の強い痛みは炎症期と呼ばれ、約3~5日程続きます。

長くても1週間もすれば炎症は落ち着くでしょう。

痛めた組織が完全に修復し、完治するまでは1~3週間ほどです。

おおよその目安の期間ですが、これに当てはまらない場合は重度のぎっくり腰、またはぎっくり腰以外の腰痛の可能性があります。

改善への流れ

傷ついた筋肉は皮膚と同じような過程を経て治っていきます。

傷んだ筋肉に瘢痕組織と言われる皮膚でいうかさぶたのようなものができてきます。

それらが筋肉に戻っていき、完治していきます。

通院指導

最初の1週間の処置が大切になりますので、その期間はできる限り毎日通院することをおすすめします。

その後痛みが引いてきたら、通院の間隔をあけ完治に向けた治療計画を立てていきます。

施術内容

痛めた組織を修復させるために特殊電気治療を行います。

その後、痛めた組織をかばうことにより患部周辺、または反対側の筋肉が緊張し鈍痛がでてきます。

それらの緊張を取るために手技療法を行います。

注意事項

・痛み(炎症)を助長させないように、飲酒と入浴を控えシャワー程度にしてください。

・中腰やスクワット動作、階段の昇降など痛い動作はなるべく控えてください。

・うつ伏せ寝やあぐら、足を組む姿勢は控えてください。