腱板損傷

腱板とは肩の深部にある筋肉で、関節を安定させる働きや、腕を上げる働きがあります。

スポーツで酷使することで摩耗していったり、転倒時に手をついたりすることで損傷します。他にも加齢により変性していき損傷する場合もあります。

肩の関節の上を棘上筋(腱板)が走行していて隙間が空いている状態

上の画像は後ろから見て、腕を下ろした状態の棘上筋(腱板)をテーピングと骨模型で表しています。

少し見えづらいですが、肩の関節の上を棘上筋(腱板)が走行していて隙間が空いているのがわかるでしょうか。

この状態であれば腱板は痛みを感じることはあまりありません。

棘上筋は肩の関節のところで挟み込みが起こっている状態

しかし、上の画像のように腕を上げていくと棘上筋は肩の関節のところで挟み込みが起こり痛みが誘発されます。

これを繰り返すことや手を強く着いたときなどにより筋肉が損傷します。

しかし、これより肩を上げていくと肩甲骨も動くため、また挟み込みが解放されていきます。

※骨模型の肩甲骨が動かないため写真がありません・・・。

下記の検査法で痛みが誘発されるのは60°~120°の間がちょうど上の画像のような挟み込みを起こす角度だからです。

筋肉の損傷や挟み込みだけであれば動作をするときのみ痛みが誘発されますが、筋肉の上にある滑液包などを痛めてしまうと安静時でも痛みがあり、放っておくと肩を動かさなくなるため固まってしまい、四十肩になる可能性があります。

検査法

①ペインフルアークサイン

肩を横からあげていき、60°~120°の間で痛みが発生する場合陽性となります。

通院計画

強い痛みが取れるまでの期間・・・2~4週間

だいたいの症状が取れるまでの期間・・・1~2カ月

基本的には安静が第一となります。

損傷の程度にもよりますが痛みが取れるまで長期かかります。

施術内容

患部の炎症を取るために電気治療を行い、患部の負担を減らすために肩周りの筋肉を緩める手技療法を行います。

注意事項

猫背による骨格の位置異常により筋肉が摩耗しやすくなるため、日々の生活での姿勢を意識するようにしてください。

痛みを感じる動作は患部に負担がかかっている証拠ですので、痛みを感じる動作は極力控えるようにしてください。

スポーツによる損傷の場合はフォームの改善などをしていく必要があります。